久しぶりの投稿です

 ずいぶんと投稿と投稿の間の日数が空いてしまいました。現在のところ、お絵かきは趣味の範囲ですすめているため本業のお仕事が忙しいときはなかなかお絵描きをすすめることができません。けれども記事の投稿ができていない間も、少しずつですがお絵描きをすすめておりました。また先月11月3日には神奈川県にある大和市主催で行われた「やまと芸術祭」の絵画部門における「秀作」をいただいた表彰式に出席させていただきました。

  スマートフォンのカメラで撮った写真なので、色合いが良くないのは悪しからずです。特に下の水彩画(作品の写真)は原画はもっときれいに発色しているのですが、どうもこの写真では色再現がうまくできていなくてすみません。

 今回は本当にラッキーなことに賞をいただくことができましたが、この度出品しました私の作品は画材が透明水彩、サイズはF6です。F6サイズですと通常自分一人で描いているときにはとても大きなサイズのように感じるのですが、広い会場で行われる絵画コンクルールのような場ではF6サイズなんてとても小さく見えてしまうものです。今後、もしまたこのような絵画コンクルールに出品しもっと大きな賞を狙う機会がありましたら、もっと大きなキャンバスに描かなければ入賞はないな、と実感した次第です。

 さて夏から今日まで投稿をしていなかった期間中、SNSの中で海外の方から電子ファイルまたはNFTなどでの絵の販売はしていないのか、といった問い合わせがいくつかございました。現在のところ私は原画販売などを今後考えてはいるのですが、私の絵を気に入っていただける方がいて、また電子書籍のような形で写真集または画集の購入を希望されている方がおられるなら電子書籍やNFTも考えてみようかな、という心境です。

 ふりかえってみればお陰様でこのお絵描きブログとサイトも開設してからほぼ1年が経とうとしています。ありがたいことです。夏から今日までパソコンの状態の影響もあり403の警告等が出て何もできない日も多くありましたが、これからもこのサイトを充実させていきたいと考えております。引き続きご贔屓にしていただけたら幸いです。みなさま、今後ともよろしくお願い申し上げます。

2024年12月17日 こけのきもち

この夏のお絵描き

 今年の夏は例年になく暑いですね。仕事が休みの日も「外は暑い!」と冷房のある部屋に閉じこもりがち。いけませんね。

 さて前々回あたりの記事で「銅版画に似せた水彩画を描けないか試している」と書いたのですが、今回はこの夏に描いた透明水彩+ミリペンによる上記の銅版画っぽい水彩画を載せておきたいと思います。

タイトル

「大きなペリカン」

ウィンザー&ニュートン コットマン細目 F0

2024年6月21日

タイトル

「とある民族のコーヒーの時間」

ウィンザー&ニュートン コットマン細目 F0

2024年6月23日

 この上の2枚はサイズはF0、お試しで描き始めたばかりの時の2枚です。鉛筆も使ってあえて汚れを作っているのですが、いかがでしょうか。銅版画っぽさが表現できていますでしょうか。

 続いての2枚は1枚目はF0サイズ、2枚目はF3サイズです。この1枚目の「ある町のパン工房にて」というタイトルの絵を描いた後、どうもこのパン屋さんがオンボロになり過ぎた気がして書き直したのが2枚目「小さな町のベーカリー」です。どちらも遠めから見るとそれほど違いはないのですが。使用した紙はどちらもウィンザー&ニュートンのコットマン水彩紙の細目です。

 これはタイトル「海のともだち」、F3サイズです。やはりボクは海洋生物が好きなんですね。また海の友達はたくさん描きたいです。

 今回の記事は、この夏に描いた絵の紹介でした。日常、現実の仕事がなかなかに忙しくお絵描きをする時間が作りにくいのですが、ボクこけのきもちは少しずつ何かしらの絵を描いています。

 さて、このところはこのような絵ばかり描いていたので、次はちゃんとした透明水彩画を描こうかしら。描きたいテーマやモチーフはいろいろあるので、引き続き気ままにお絵描きを楽しんでいこうと思っています。

2024年8月26日 こけのきもち

映画公開直前の原作を読みました

 

 令和のご時世は凄まじい物価の上昇がある半面、タダで漫画の原作が読めてしまう機会も存在するという複雑怪奇な社会環境も持ち合わせているようです。先日、ボクは「ブルーピリオド」という漫画を2巻分、とある漫画アプリを使用することで読ませていただきました。(もちろんこの2巻分はタダよ。)

 率直な感想は「面白い!」ですね。ボクのこのブログなんかよりも的確にお絵描きする者の心情やら絵や美術に関する疑問やらを描いてくれているだけでなく、答えも示してくれています。この「ブルーピリオド」という作品、既に15巻も販売されていて、おそらくはかなり以前から話題の漫画だったのでしょうね。世間に疎いボクは、この8月までこの作品(漫画)の存在すら知らなかったので、非常に新鮮な気持ちで読むことができました。

 さて、この「ブルーピリオド」という作品(漫画)、あまりに凄いので(凄いというのはお金出して買って読んでもいいと思える漫画、このブログを読みに来られているのならおススメの漫画です)この場で私の細かな気に入った点など多くは語りませんが、この作品を今回の話題に挙げた以上、ボク(こけのきもち)のお絵描きの現時点での到達したい状況というのはどのあたりにあるのか申し上げる必要がありそうです。

 絵やイラストを描く理由は人それぞれ、またその作品を見てくださった方々の作品に対する感じ方も人それぞれです。ボク(こけのきもち)は「きっとボクなんて絵の才能なんて無いや」という気持ちを抱きつつも「どうしても自分の内にある感情や世界観を吐き出したい」という強迫神経症にも似たこの現実社会に適応しないことも自覚した本来の自分の姿や形にはならないボク固有の思念を残したいのだと解釈しています。結果、もっと上手く、もっとリアリティーを高めた絵やイラストを描きたい、と念じながら描いた作品こそが飾らないボクの姿であって、ボクは贅沢にも、その姿を収めた額を楽しんでくれたり飾ってくれたりする人に出会いたいのだと自己解釈しています。それが現時点でのボクの行き着きたい着地点なのだと思います。

 

 ボクの絵は素人の絵、決してうまくはありませんが、毎日見てもなぜか飽きずに少しずつ感じ方が異なる、額に入れて飾っておいてもわけもなく楽しめる、そう感じてもらえる絵やイラスト(作品)を描きたいんですね、無性に。

 今回は話題が話題だったので、ちょっと観念的な文章になってしまいました(反省)。しかもこの文章を書いてまた推敲して、という作業をしているうちにこのおススメの「ブルーピリオド」も劇場公開となりました(汗)。

 振り返れば日常の忙しさにかまけブログのポストも月イチペースになっている。だめですねぇ、こけのきもち。でも少しずつ少しずつ毎日前進。3巻目以降も読み進めますよ。映画も観に行こうかな。こけのきもち、自分の絵は描いている。けれどもこのサイト内で「準備中」とうたった部分の仕上げと作品およびブログのアップまた原画販売のためのショップ立ち上げ、これらは遅々として進んでいない(汗)。

 今回は汗ばっか(ばかり)だ、すみません。最後までお読みいただいた皆様、ありがとうございました。次回はしっかりとした記事、たんと書きます。

2024年8月13日 こけのきもち

いろいろ試してみたこと

 前回は「版画に似た表現を試したい」という記事を書かせていただきました。本格的な版画の道具をそろえるのはむつかしいので透明水彩と鉛筆またミリペンを組み合わてそれっぽい表現ができるか、という試みです。実際に描いてみた絵が下の絵になります。タイトルは「咲いたよ、咲いた」、F3サイズの水彩紙(ウィンザー&ニュートンのコットマン細目)に描いた絵です。

 版画といってもエッチングのような表現を求めました。いかがでしょうか。0.05mmや0.03mmのミリペンも使用し、細いひっかき傷のような線もたくさん描いてみました。遠目から見れば銅版画のような表現ができたのではないか、と思っています。さてもう一枚、タイトルは「笛を吹く人」、こちらもF3サイズ、紙も同じくウィンザー&ニュートンのコットマン細目の水彩紙です。

 一枚目の「咲いたよ、咲いた」に比べると透明水彩の彩度も高めの絵になっていますのでまた違った面白さが出てきたように思います。

 さて二枚の絵、遊び半分に描いてみたのですがいかがでしょうか。透明水彩には透明水彩の良さ、またペン画にはペン画の良さがあることも承知しているのですが、これはこれで面白い表現ができたと思っています。それぞれどちらも額に入れて飾ってみたときに違和感がない形になっていれば描いた絵として一つ形をなしているのではないか、とボクは思うのです。

 それともう一つ、今回の試みはボクの中で「描いていて楽しい」という気持ちを強く持てたことです。うまい下手は別として「とにかくこんなふうに描いてみたらどうなるのだろう、やってみたい」という衝動が強かったことです。誰にも邪魔されない自分の時間の中で、やってみたいことに没頭する時間を持てることは幸せなこと。ここしばらくはこんなテイストの絵をたくさんかいてみたいと考えている、そんな2024年の梅雨の終わりを迎える時期の夜です。

2024年7月16日 こけのきもち

新しい技法の模索

 久しぶりの投稿です。先月、このBlogも頻度を上げて書いていくことができると思ったのですが、思いの外、本業の仕事が忙しく、次の投稿が今日まで伸びてしまいました。

 とはいえ、まったく仕事に追われていたばかりではなく、実は新しい技法も取り入れた形でお絵描きができるか模索する時間も過ごしておりました。新しい技法というのは「版画」もしくは「版画的描写」です。たまたまPinterestで見かけた銅版画に甚く心を奪われてしまい、自分も描いてみたい、やってみたいという気持ちに駆られてしまったのです。が、版画は準備するものや道具も多く、いろいろ調べてみれば、おいそれと取り組めるものではないということがよくわかりました。ことさら銅版画ではプレス機なども必要で、ボクのように個人で趣味程度の絵を描いている者にはちょっと手が届かない道具ばかりでした。

 でもなんとか版画に近い表現がしたいという想いは弱まることなく抱き続けておりました。そこで試してみたのは鉛筆画+ミリペン+透明水彩です。どこで思いついたかは定かではないのですが、だいたいの手法は以下のようなものです。まず透明水彩で下地を作りその上に鉛筆で大まかな線画を作る。その上にミリペンでしっかりと最終的な線を入れ、さらにそこに0.03ミリのミリペンでエッチング的なひっかき傷のような線を描いていく、というものです。

 これがなかなかいい感じに仕上がったのです。少なくともボク自身は面白い表現方法がまた一つ見つかったという感じなのです。

 ここまで話しておきながら一枚もその絵の写真がないのは、いまだにスキャナーは壊れたままで、新しい描き方をした絵たちをお見せできないのが現状だからです。スキャナーは近々新しいものを購入し、こちらのホームページとBlog上でもご紹介したいと考えています。

 さて、描きかけの鉛筆画や透明水彩画もあるのですが、どうもボクの心はしばらくの間はこの技法を試してみたくて仕方がないようです。今年の夏はF0号からF6号くらいまで、いろいろな大きさの水彩紙にこの技法を試してみるつもりです。ボクにとってこの技法の良い点は、鉛筆画に比べ描き始めから仕上げまでの時間が比較的短時間であることです。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、いろいろなタッチの作品が描けそうです。その際にはまたお付き合いいただけたら幸いです。みなさんもやってみたい画材から、お絵描きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

2024年6月29日 こけのきもち