透明水彩+ミリペンの愉しさ

 このところは透明水彩にミリペンも加えた描き方で作品作りをすすめています。遠目から見た際に一見「エッチングのような版画」に見えるような作品を描いてみたくて。実は版画って初期投資というか作品作りのための道具に費用がかかるんです。ボクは資金力もないので少し工夫をすることで版画調の作品を作ってみたくて近頃はこの描き方に夢中になっている次第です。

 上記の作品は先日描いた石ころの絵のリメイクです。タイトルは『川底のころがる石ころたち』、A4サイズのヴィフアール水彩紙細目に描いています。

 川底ですから、ドジョウやナマズも仲間入りさせてみました。消しゴムハンコで作った押印も押してあります。思ったよりもきれいに仕上げることができて、ボク自身はおおむね満足しています。強いて難を言えば、エッチングのようなひっかき傷が多くなりすぎてしまい、それが気になるところくらいでしょうか。これについては次の絵を描く時の課題です。

 この手法での絵は、もっと描いてみたいモチーフがたくさんあって、今年一年かけていろいろ試してみたいと考えています。最終的には一目で「これはこけのきもちの絵だ」とわかる作品作りを、いつでもしっかりできるような力(技量)を身に着けたいのです。

 季節はもうすぐ春。あたたかくなっていきます。学生さんたちなら学年の変わり目。桜が咲いたら、お絵かきを趣味の一つにしてみるのも、また楽しいかもしれませんよ?

2025年 2月17日 こけのきもち

2025年始動

 2025年を迎えました。ご挨拶が遅れましたが、みなさま今年もよろしくお願い申し上げます。今年も気持ちの赴くまま、お絵描きをすすめて参ります。

 「いい絵を描きたい」この気持ちはいつもあるのですが、未だにボクの中では「これこそが自分の絵」といえるタッチとか描き方とかが定まりません。心のどこかに悶々とした気持ちを抱えながらお絵描きをすすめております。それでもいったん絵を描きだせば、それに没頭できる素敵な時間を持てることに日々感謝しながら生活しております。

 さて、今回もずいぶんと投稿と投稿の間の日数が空いてしまいましたが、稚拙ながらこの「こけのきもち美術館」も開設してから約1年が経ちました。現在は絵とはあまり関係のない本業の仕事を持っていますので、お絵描きは趣味の範囲ですすめておりますが、この1年間、こうしてBlogを中心としたこのサイトの運営を続けられたのは、こちらに足を運んでくださる皆様のおかげと感謝しております。本当にありがとうございます。

 上の絵は最近描いた水彩画です。ミリペンも使用しています。美術系のお仕事をされている、とある方に私の絵をみていただいたところ、「このタッチ、こけのきもちさんらしいタッチですね。これからも続けられてください。」という嬉しいお言葉をいただきました。一目見て「あ、これはこけのきもちの絵だ」とわかる、と。とてもありがたいことです。描き上げた絵にボクらしさを匂わせる個性が現れているならとても幸せなこと、自分を模索していたボクは、最近ようやくこの絵でいいのだな、と思い始めています。これからもこのようなタッチの絵を描き続けていきたいと思います。

 さて毎回述べていることですが、「お絵描きは楽しい!」。紙と絵の具、いや紙と鉛筆さえあれば始められる内なる世界への旅。鉛筆、ペン、透明水彩、油絵、アクリルガッシュ・・。画材もいろいろ、それを扱う作家さんもいろいろ。お絵描きはとても自由な世界です。今年はあなたも自分の時間を見つけて、「絵」という素敵な時間にふれてみませんか。

2025年 1月25日  こけのきもち

久しぶりの投稿です

 ずいぶんと投稿と投稿の間の日数が空いてしまいました。現在のところ、お絵かきは趣味の範囲ですすめているため本業のお仕事が忙しいときはなかなかお絵描きをすすめることができません。けれども記事の投稿ができていない間も、少しずつですがお絵描きをすすめておりました。また先月11月3日には神奈川県にある大和市主催で行われた「やまと芸術祭」の絵画部門における「秀作」をいただいた表彰式に出席させていただきました。

  スマートフォンのカメラで撮った写真なので、色合いが良くないのは悪しからずです。特に下の水彩画(作品の写真)は原画はもっときれいに発色しているのですが、どうもこの写真では色再現がうまくできていなくてすみません。

 今回は本当にラッキーなことに賞をいただくことができましたが、この度出品しました私の作品は画材が透明水彩、サイズはF6です。F6サイズですと通常自分一人で描いているときにはとても大きなサイズのように感じるのですが、広い会場で行われる絵画コンクルールのような場ではF6サイズなんてとても小さく見えてしまうものです。今後、もしまたこのような絵画コンクルールに出品しもっと大きな賞を狙う機会がありましたら、もっと大きなキャンバスに描かなければ入賞はないな、と実感した次第です。

 さて夏から今日まで投稿をしていなかった期間中、SNSの中で海外の方から電子ファイルまたはNFTなどでの絵の販売はしていないのか、といった問い合わせがいくつかございました。現在のところ私は原画販売などを今後考えてはいるのですが、私の絵を気に入っていただける方がいて、また電子書籍のような形で写真集または画集の購入を希望されている方がおられるなら電子書籍やNFTも考えてみようかな、という心境です。

 ふりかえってみればお陰様でこのお絵描きブログとサイトも開設してからほぼ1年が経とうとしています。ありがたいことです。夏から今日までパソコンの状態の影響もあり403の警告等が出て何もできない日も多くありましたが、これからもこのサイトを充実させていきたいと考えております。引き続きご贔屓にしていただけたら幸いです。みなさま、今後ともよろしくお願い申し上げます。

2024年12月17日 こけのきもち

この夏のお絵描き

 今年の夏は例年になく暑いですね。仕事が休みの日も「外は暑い!」と冷房のある部屋に閉じこもりがち。いけませんね。

 さて前々回あたりの記事で「銅版画に似せた水彩画を描けないか試している」と書いたのですが、今回はこの夏に描いた透明水彩+ミリペンによる上記の銅版画っぽい水彩画を載せておきたいと思います。

タイトル

「大きなペリカン」

ウィンザー&ニュートン コットマン細目 F0

2024年6月21日

タイトル

「とある民族のコーヒーの時間」

ウィンザー&ニュートン コットマン細目 F0

2024年6月23日

 この上の2枚はサイズはF0、お試しで描き始めたばかりの時の2枚です。鉛筆も使ってあえて汚れを作っているのですが、いかがでしょうか。銅版画っぽさが表現できていますでしょうか。

 続いての2枚は1枚目はF0サイズ、2枚目はF3サイズです。この1枚目の「ある町のパン工房にて」というタイトルの絵を描いた後、どうもこのパン屋さんがオンボロになり過ぎた気がして書き直したのが2枚目「小さな町のベーカリー」です。どちらも遠めから見るとそれほど違いはないのですが。使用した紙はどちらもウィンザー&ニュートンのコットマン水彩紙の細目です。

 これはタイトル「海のともだち」、F3サイズです。やはりボクは海洋生物が好きなんですね。また海の友達はたくさん描きたいです。

 今回の記事は、この夏に描いた絵の紹介でした。日常、現実の仕事がなかなかに忙しくお絵描きをする時間が作りにくいのですが、ボクこけのきもちは少しずつ何かしらの絵を描いています。

 さて、このところはこのような絵ばかり描いていたので、次はちゃんとした透明水彩画を描こうかしら。描きたいテーマやモチーフはいろいろあるので、引き続き気ままにお絵描きを楽しんでいこうと思っています。

2024年8月26日 こけのきもち

映画公開直前の原作を読みました

 

 令和のご時世は凄まじい物価の上昇がある半面、タダで漫画の原作が読めてしまう機会も存在するという複雑怪奇な社会環境も持ち合わせているようです。先日、ボクは「ブルーピリオド」という漫画を2巻分、とある漫画アプリを使用することで読ませていただきました。(もちろんこの2巻分はタダよ。)

 率直な感想は「面白い!」ですね。ボクのこのブログなんかよりも的確にお絵描きする者の心情やら絵や美術に関する疑問やらを描いてくれているだけでなく、答えも示してくれています。この「ブルーピリオド」という作品、既に15巻も販売されていて、おそらくはかなり以前から話題の漫画だったのでしょうね。世間に疎いボクは、この8月までこの作品(漫画)の存在すら知らなかったので、非常に新鮮な気持ちで読むことができました。

 さて、この「ブルーピリオド」という作品(漫画)、あまりに凄いので(凄いというのはお金出して買って読んでもいいと思える漫画、このブログを読みに来られているのならおススメの漫画です)この場で私の細かな気に入った点など多くは語りませんが、この作品を今回の話題に挙げた以上、ボク(こけのきもち)のお絵描きの現時点での到達したい状況というのはどのあたりにあるのか申し上げる必要がありそうです。

 絵やイラストを描く理由は人それぞれ、またその作品を見てくださった方々の作品に対する感じ方も人それぞれです。ボク(こけのきもち)は「きっとボクなんて絵の才能なんて無いや」という気持ちを抱きつつも「どうしても自分の内にある感情や世界観を吐き出したい」という強迫神経症にも似たこの現実社会に適応しないことも自覚した本来の自分の姿や形にはならないボク固有の思念を残したいのだと解釈しています。結果、もっと上手く、もっとリアリティーを高めた絵やイラストを描きたい、と念じながら描いた作品こそが飾らないボクの姿であって、ボクは贅沢にも、その姿を収めた額を楽しんでくれたり飾ってくれたりする人に出会いたいのだと自己解釈しています。それが現時点でのボクの行き着きたい着地点なのだと思います。

 

 ボクの絵は素人の絵、決してうまくはありませんが、毎日見てもなぜか飽きずに少しずつ感じ方が異なる、額に入れて飾っておいてもわけもなく楽しめる、そう感じてもらえる絵やイラスト(作品)を描きたいんですね、無性に。

 今回は話題が話題だったので、ちょっと観念的な文章になってしまいました(反省)。しかもこの文章を書いてまた推敲して、という作業をしているうちにこのおススメの「ブルーピリオド」も劇場公開となりました(汗)。

 振り返れば日常の忙しさにかまけブログのポストも月イチペースになっている。だめですねぇ、こけのきもち。でも少しずつ少しずつ毎日前進。3巻目以降も読み進めますよ。映画も観に行こうかな。こけのきもち、自分の絵は描いている。けれどもこのサイト内で「準備中」とうたった部分の仕上げと作品およびブログのアップまた原画販売のためのショップ立ち上げ、これらは遅々として進んでいない(汗)。

 今回は汗ばっか(ばかり)だ、すみません。最後までお読みいただいた皆様、ありがとうございました。次回はしっかりとした記事、たんと書きます。

2024年8月13日 こけのきもち