このところは透明水彩にミリペンも加えた描き方で作品作りをすすめています。遠目から見た際に一見「エッチングのような版画」に見えるような作品を描いてみたくて。実は版画って初期投資というか作品作りのための道具に費用がかかるんです。ボクは資金力もないので少し工夫をすることで版画調の作品を作ってみたくて近頃はこの描き方に夢中になっている次第です。

上記の作品は先日描いた石ころの絵のリメイクです。タイトルは『川底のころがる石ころたち』、A4サイズのヴィフアール水彩紙細目に描いています。
川底ですから、ドジョウやナマズも仲間入りさせてみました。消しゴムハンコで作った押印も押してあります。思ったよりもきれいに仕上げることができて、ボク自身はおおむね満足しています。強いて難を言えば、エッチングのようなひっかき傷が多くなりすぎてしまい、それが気になるところくらいでしょうか。これについては次の絵を描く時の課題です。
この手法での絵は、もっと描いてみたいモチーフがたくさんあって、今年一年かけていろいろ試してみたいと考えています。最終的には一目で「これはこけのきもちの絵だ」とわかる作品作りを、いつでもしっかりできるような力(技量)を身に着けたいのです。
季節はもうすぐ春。あたたかくなっていきます。学生さんたちなら学年の変わり目。桜が咲いたら、お絵かきを趣味の一つにしてみるのも、また楽しいかもしれませんよ?
2025年 2月17日 こけのきもち