久しぶりの投稿です。先月、このBlogも頻度を上げて書いていくことができると思ったのですが、思いの外、本業の仕事が忙しく、次の投稿が今日まで伸びてしまいました。
とはいえ、まったく仕事に追われていたばかりではなく、実は新しい技法も取り入れた形でお絵描きができるか模索する時間も過ごしておりました。新しい技法というのは「版画」もしくは「版画的描写」です。たまたまPinterestで見かけた銅版画に甚く心を奪われてしまい、自分も描いてみたい、やってみたいという気持ちに駆られてしまったのです。が、版画は準備するものや道具も多く、いろいろ調べてみれば、おいそれと取り組めるものではないということがよくわかりました。ことさら銅版画ではプレス機なども必要で、ボクのように個人で趣味程度の絵を描いている者にはちょっと手が届かない道具ばかりでした。
でもなんとか版画に近い表現がしたいという想いは弱まることなく抱き続けておりました。そこで試してみたのは鉛筆画+ミリペン+透明水彩です。どこで思いついたかは定かではないのですが、だいたいの手法は以下のようなものです。まず透明水彩で下地を作りその上に鉛筆で大まかな線画を作る。その上にミリペンでしっかりと最終的な線を入れ、さらにそこに0.03ミリのミリペンでエッチング的なひっかき傷のような線を描いていく、というものです。
これがなかなかいい感じに仕上がったのです。少なくともボク自身は面白い表現方法がまた一つ見つかったという感じなのです。
ここまで話しておきながら一枚もその絵の写真がないのは、いまだにスキャナーは壊れたままで、新しい描き方をした絵たちをお見せできないのが現状だからです。スキャナーは近々新しいものを購入し、こちらのホームページとBlog上でもご紹介したいと考えています。
さて、描きかけの鉛筆画や透明水彩画もあるのですが、どうもボクの心はしばらくの間はこの技法を試してみたくて仕方がないようです。今年の夏はF0号からF6号くらいまで、いろいろな大きさの水彩紙にこの技法を試してみるつもりです。ボクにとってこの技法の良い点は、鉛筆画に比べ描き始めから仕上げまでの時間が比較的短時間であることです。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、いろいろなタッチの作品が描けそうです。その際にはまたお付き合いいただけたら幸いです。みなさんもやってみたい画材から、お絵描きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2024年6月29日 こけのきもち